無事(?)直腸を切除し、退院いたしました。
まだ、傷口は腫れてつぱった用に引きつっております。
痛いし・・痒いし・・
腸内部も傷が完全ではないのでまだ大きな腫瘍があるような感じでグリグリしています。
しばらくは無理せず自宅療養です。

大腸癌は他の癌と少し違って癌の進行度より癌細胞の侵食した深さを重視します。
腸の内部(内側)に出来るので、腸内側のみに出来た腫瘍と、
腸の壁の部分を越えて出来た腫瘍、
また超えて他の臓器に転移しているものと大きく3パターンに分かれます。

腸の内壁に表面に出来ただけの癌は内視鏡でも削除でき、転移もないので「初期癌」として、
削除した時点でほぼ「完治」となります。

また壁を越えて他の臓器に遠隔移転した場合は(肝臓・肺に転移します)は転移初期であれば
外科的に切除できる場合がありますが、ほとんどの場合は「進行がん・転移」として癌を完治させるのは難しく、
これ以上がん細胞を大きくしないように共存を図り、
出来るだけ長く普通の生活が出来るようにとの方向で行きます。

内壁を越えたが他の臓器の転移がない場合は、大腸のリンパ節に転移があるかで状況が変わります。

リンパ節転移がない場合は一応癌の治療は完了して、転移の発見漏れや再発防止のための
軽い抗がん剤で制御しながら、経過観察に入ります。

リンパ節転移があった場合は、他の臓器の転移漏れ等も意識して、放射線治療、
抗がん剤治療でで癌の完全撲滅を図ります。

ちなみに・・・
「初期癌」がステージ1
「進行癌・リンパ転移なし」がステージ2
「進行癌・リンパ転移あり」がステージ3
「進行癌・多臓器転移あり」がステージ4 で、
5年後の生存率はステージ2で70%程度です。

私の癌は出来てから8年以上たっているのと、結構大きく育っていたので、先生も私もステージ3を覚悟していました。
あけてびっくり、ひらいてたまげた・・・
で リンパ転移がないので 「ラッキー♪」でした。
心臓に難があったので腹腔内鏡を使わず派手な開腹手術をしたので、傷が痛々しいです・・
へその上5cmから恥骨まで18cm一直線できられています。
15針縫い目がきっかり・・・

ちなみに心臓のバイパス手術を検討中ですがこちらは喉の下からへその上まで派手に開くので、
今回の傷とつながると、前面真っ二つ、鯵の開き状態の傷になるようです・・